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                                                  2016.8月更新

乳幼児への服薬方法について
質問 

乳幼児への薬の飲ませ方がよくわかりません。上手に飲ませるコツを教えてください。

回答
6歳未満の乳幼児は、味やざらつき感、においや量の多さで服薬を嫌がる場合が多いです。
服薬コンプライアンス向上のため、いくつか要点を下記にまとめてみました。
服薬のタイミング

1日2回の薬・・・12時間毎 (寝ている時間が長い乳児の場合、12時間間隔の服薬が困難な時は8時間以上の間隔をあける)
        朝・夕(例:朝7時、夜7時)または就寝前

1日3回の薬・・・起きている時間を3回に分けて、前の服用時間から4時間以上あける。
        (例→朝8時・昼2時・夜8時)

 説明事項
 
・乳幼児の場合、満腹だと薬を飲みたがらなかったり、ゲップと共に嘔吐してしまうこともあるため、食事に影響がない薬は
 食前または授乳前30分位を目安に飲ませる。
・保育園や幼稚園などで、お昼の薬が飲めない場合は、登園前・帰宅後・就寝前で服用させ、できるだけ4時間以上の間隔を
 あけて飲ませる。

 服薬の工夫
 
‣粉薬の場合 散剤、細粒剤、顆粒剤、ドライシロップ剤 特に苦い粉薬の場合  マクラロイド系抗生物質など
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乳幼児の薬の飲ませ方の大原則

1. 必要な薬は必ず飲ませること

  ・乳幼児の場合、何よりもまず薬を飲ませることを優先します。必要量を必要な回数で飲ませることが大切。
   子供の薬は食事の影響を受けないことが多いので、食事やミルクに関係なく決められた回数分を飲ませてください。

2. 成功体験を自信にしてあげましょう。

  ・上手に飲めたときは十分にほめてあげましょう。大好きなお母さんや家族に褒められることは子どもにとって
   何よりうれしいことです。 ご褒美で塗り絵やシールも使ってみましょう。
  ・友達や兄弟姉妹との競争心も活用できます。負けたくない気持ち、友達と同じようにできた時の喜びなども自信
   に繋がります。
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 参考文献
1) ちいさなお子さまへのおくすりの上手な飲ませ方・使い方ハンドブック,JA北海道厚生連旭川厚生病院 薬剤部
2) 子どものための薬の飲ませ方の工夫(三重県薬剤師会ホームページ)