生涯学習支援システム「JPALS」が2012年4月よりスタート!!
Japan Pharmaceutical Association life long Learning support System
※注意 新規登録の際には、薬剤師名簿登録番号、登録年月日、日本薬剤師会インターネットID、個人のメールアドレスが必須となります。
事前に全てご確認ください。
※詳しい解説 (PDFファィル:52ページ、3.6MB)
生涯学習システム 全体像
※ポートフォリオシステムでの評価方法
まずは、実践記録を書いてみましょう!
これまで多くの薬剤師が様々な生涯学習を実践し、日々自己研鑽に励んできました。しかしながらこれを評価する場面がなかったため
学習内容が偏りがちでした。またポートフォリオを書き溜めていくことで、薬剤師としての資質を高めていくことはできますが、
一般的に人が向上するためには「ルール」「競い合い」「評価」が必要といわれています。
そこで、クリニカルラダー(Clinical Ladder 以下CLと略)が考案されました。CLはPSと共にポートフォリオへの記録という取り組みを支える「評価」の仕組みと
なります。
本システムにおけるPSを指標とした評価はあくまでも自己評価であり、自身へのフィードバックを目的としています。
CLにはレベル1~10までが予定されており、
レベル1=新人薬剤師程度
レベル5=管理薬剤師程度 ⇒ 日薬による認定(年間6本以上のポートフォリオ提出」が基本条件。Webテストに合格⇒レベル6まで順次進む
としています。
~レベル5 ⇒ 「ジェネラリストを目指す学習」
レベル6~ ⇒ 「ジェネラリストを土台に専門領域を目指す学習」
学習を個人で進めていく過程において、その学習した成果を記録に残すことが重要となります。
JPALSは、薬学の生涯学習の基本となるCPDの概念に沿い、査定→計画→実行→評価 を全て記載することが可能で、記録として生涯残せるシステムです。
いちど残した記録は何度でも繰り返して閲覧出来て、反復学習により効果を発揮します。
1. おススメの方法
※エバーノートとJPALSのMYノートが連動していることを活用しましょう!!
①エバーノートをダウンロードします(PCでもスマートフォン、タブレット等でも出来ます)
②エバーノートに気になったこと等を何でも好きなようにメモします。
※エバーノートは媒体に保存しなくてもすぐに同期できるのでUSB等の記録媒体は不要です)
③エバーノートの画面で、自分のわかりやすいように、色を付けたり、下線を引いたり、フォントを変えてみたりしてみましょう。(自動保存されます)
④JPALSの画面で「MYノート」を開くと、エバーノートにまとめた文章がそのまま出てきますから、ドラッグしてコピーします。
⑤JPALSの「実践記録」を開き、コピーしたエバーノートの文章をそのままペーストします。
⑥その他の(研修内容)や(タイトル)をつけて保存するか、日薬にそのまま勇気をもって提出しましょう!!
(提出済の実践記録も後で編集することが可能です。書いたらドンドン提出してみましょう!!)
2. いきなりパソコンなどは使えない。紙で残したり手書きしたいという方へ
久留米三井薬剤師会にて考案した手書き用ポートフォリオを下記からダウンロードしてください。
※久留米三井薬剤師会・生涯学習・ポートフォリオ(PDF・A4・51KB)
※久留米三井薬剤師会・生涯学習・ポートフォリオ(Excel・A4・55.6KB)
このポートフォリオを各自で保管していただき、ファイリングするなどして今後の生涯学習の計画にお役立てください。
3. 紙に書いた学習ノートをちょっと頑張ってJPALSに残してみたい!!という方へ
上記の「2.」のExcelのポートフォリオを活用してみましょう。
Excelで保存された記録を、「JPALS」の実践記録にそのままコピーペーストしてみては?
(※ポートフォリオとは学習過程において「自分が自発的に学びの伸びや変容を多面的多角的、かつ長期的に評価し、新たな学びに生かすために学習物を集めたもの」
元々「作品集」を意味するポートフォリオは、自分の目標や計画、集めた資料などをファイルにためることで、バラバラな情報を集約しながらゴールを目指せる学習法です。
現在では医療系の学校や病院などで、この学習法を導入するケースが増えてきています。)
※PSの活用法やポートフォリオの記載保管に関してご不明な点は、ご遠慮なく久留米三井薬剤師会へお問い合わせください。
(生涯学習担当 : 白木、今村まで)
薬剤師に求められるプロフェッショナル・スタンダード(PS) とは
日本薬剤師会では、安全、安心な医薬品を供給することにより国民の健康増進に寄与する薬剤師として当然行うべき生涯学習を通じて、 4年制卒の薬剤師の資質向上を図る観点から、会員の生涯学習を支援するため、生涯学習委員会を中心に種々検討を重ねてきました。 これまで提供されてきた学習方法の多くは、講義や講演を中心とする受身型の講習会や 研修会が中心で、比較的継続性に乏しいという 指摘もありました。そこで、継続するための意欲が持て、より実効性のある生涯学習制度を構築するためには、薬剤師に求められる役割や 責務について再確認を行い、それらを踏まえた、薬剤師が目指すべき目標を明確に示すことが不可欠と考え、具体的な指標として「薬剤師 に求められるプロフェッショナルスタンダード」(以下PS)を作成した次第です。 PSは、平成16年度より生涯学習委員会において検討が開始され、19・20年度に開催した「全国薬局・病院薬剤師生涯学習担当者会議」 (ワークショップ形式)での討議結果を反映させるなどして、このほど20年度版が完成しました。 PSは、特定の領域に精通した薬剤師(いわ ゆる専門薬剤師)を養成するための指標ではありません。ジェネラリストとしての薬剤師が習得していなくてはならない基本的な領域について、 個々が学んでゆくための指標として利用できるよう作成したものであり、薬剤師が生涯に亘って学習すべき基本的な領域を5項目に分類し、 さらにそれぞれの薬剤師の経験やこれまで習得してきた知識に加え、ジェネラリストとして期待される知識・技能・態度を指標とする目標を 難易度で分類整理しています。 なお、PSは時代の変化に即して適宜改定を加えていく予定です。 |
プロフェッショナルスタンダード(PS)の活用方法について ◆〈会員の皆さまへ〉 ご自身に不足している項目を知ろう! PS は、薬剤師が生涯に亘って学習すべき以下の5つの領域に基づいて構成してあります。各領域毎 に定めた「一般目標」(16個)と「到達目標」(381個)はすべて、それぞれの薬剤師の経験やこ れまで習得してきた知識に加え、期待される知識・技能・態度を指標としており、それらを難易度で 分類整理しています。 1.ヒューマニズム(倫理) 2.医薬品の適正使用(安全性、経済性) 3.地域住民の健康増進(薬物乱用防止、セルフメディケーション) 4.リスクマネジメント 5.法律制度の遵守 まず、学習を始める前に、PS を手に、ご自身に不足している項目を知ることから始めてください。 それを知ることは学習・研修計画が立てやすくなるという効果を生み、自らの研鑽ばかりではなく、 国民の信頼獲得へとつながります。 しかしながら、日常業務を行いながら、すべての項目を一度に習得することは容易ではありません。 地域により受講や研修機会が異なる場合もあると思われますので、適宜、優先順位をつけていただき、 ご自身によって目標を定めた上で、研修会受講や既存の各種学習手段を利用する計画を立てるため にPS をご活用ください。 |